例年だと5月中旬頃に行われる測量士補試験ですが、試験の申し込み方法から試験を受けて合格発表までの一連の流れについて書いていきます。
測量士補試験までの流れ
測量士補試験の申し込みから試験、合格発表までの流れです。
- 試験申込(例年1月上旬頃~下旬頃)
- 試験本番(例年5月中旬頃)
- 試験結果通知(例年7月上旬頃)
なお、令和2(2020)年については新型コロナ感染拡大の影響により、スケジュールが変更となりました。
また、令和3(2023)年については、9月12日に実施予定となっています。
令和3年測量士・測量試験について
令和3年(2021年)測量士及び測量士補試験の日程は例年とは違う日程になっていますので、ご注意ください。
- 試験申込(4月12日~5月17日)
- 試験本番(9月12日)
- 試験結果通知(11月8日)
測量士補試験の申込方法とは
測量士補試験を受けるには、受験願書を入手後、必要事項を記入を行い、受験料を添えて国土地理院に送付します。
受験願書の入手方法
受験願書は毎年1月頃に国土地理院、各都道府県の土木関係の部署及び日本測量協会で直接受け取るか郵送で請求する方法があります。
毎年1月頃に国土地理院のサイトで配布場所が発表されるので確認してから受け取りに行きましょう。
なお、測量士、測量士補ともに同じ受験票です。
受験願書の申込み
受験願書に記入方法が書いてあるので、その通り記入します。
受験料は収入印紙を郵便局やコンビニで必要な金額を購入の上、指定場所に貼り付けます。(割り印はしない)
また、申込時に必要となる顔写真は街角にある証明写真で大丈夫です。
後日、受験票が自宅に郵送されるので、切手(63円)を指定箇所に忘れずに貼る。
以上の書類を指定された封筒に同封して郵送します。
締め切りは毎年1月下旬なので遅れないようにしましょう。
測量士補試験はどのようなもの?
測量士補試験は毎年5月中旬頃に全国15会場で行われています。
試験は13時30分から16時30分までの3時間となっており、選択式の問題が28問出題され、18問正解で合格となります。(1問当たり25点で400点以上で合格)
解答はマークシート方式で5択の問題を選択すれば良いが、2つ以上選択や文章の穴埋め問題なども出題されています。
測量士補の今までの合格率
測量士補試験の過去6年間の受験者数と合格率を国土地理院のサイトを参考にまとめました。
年度 |
受験者数 | 合格者数 |
合格率 |
平成27年 |
11,608 | 3,251 |
28.0% |
平成28年 |
13,278 | 4,767 | 35.9% |
平成29年 |
14,042 | 6,639 |
47.3% |
平成30年 | 13,569 | 4,555 |
33.6% |
令和元年 | 13,764 | 4,924 |
35.8% |
令和2年 | 10,361 | 3,138 |
30.3% |
実施年によりばらつきがあるが、大体3割程度が合格率となっています。
出題の傾向
測量士補の試験は以下の8項目について出題されます。
- 測量に関する法規
- 多角測量
- 汎地球測位システム測量
- 水準測量
- 地形測量
- 写真測量
- 地図編集
- 応用測量
測量に関する法規は主に測量法に関する問題が出題されます。
それ以外だと測量に関する実務や地図の読み方。
さらに測量した結果を基にした計算問題が出題されています。
計算問題については試験で電卓が使えないものの、試験問題の巻末に関数表(平方根、三角関数)が載っているので、その表を利用して問題を解くことになります。
逆に言えば関数表で解けない問題は出ないようです。
試験の結果はいつ?
試験の結果は毎年7月上旬頃に合否の結果が自宅宛てに郵送で送られてきます。
また、同じ時期に国土地理院のサイトに合格者の受験番号が掲載されます。
見事に合格したら、国土地理院に登録することにより、晴れて測量士補としての業務が行うことができます。
試験の申込みしてから試験日までにやること
受験票を送ってから試験日まで約4ヶ月あります。
その間に例年4月頃に試験会場が書かれた受験票が送られてくるので、試験日まで大事にしまっておきましょう。
また試験日までに受験票に書いてある試験会場までの行き方を確認しておきます。
もし、試験会場など変更がある場合には国土地理院に連絡して手続きを行います。
あとは試験まで時間があるのでひたすら試験勉強をしていきましょう。